図5a – c 肩、 足、 胸のストラップを締めます。
図5d-e 余ったストラップをストラップキーパー
にしまいます。
図 6
図6a ショルダーパッ ドは首筋と同一平面上に
なるように配置します。
図6b ショルダーパッ ドが低すぎます。
図6c – e 布製の臀部用接続具の位置。
図7 調整後、 ベルトを使用する前に5分間以上、
使用環境を想定した吊り下げ試験を行います。
固定ベルトが安定していなければなりません。
サイズ選択および調整が適切な場合、 呼吸が
行い易く また痛みがないことを試験で確認で
きなければなりません (図12 サイズ表) 。 ハー
ネスを装着する際は、 接続金具が脇の下や生
殖器のあたりに位置しないようにしてくださ
い。 ぶら下げたまま静止させた状態で、 過度な
圧力が生殖器、 腰、 肩の部分にかかったり、 過
度に背部がゆがんだり伸展したり しないように
します。 女性の場合、 できる限り胸部のリンパ
管を圧迫しないようにします。
図9 装置アタッチメントのループ。
図9a 位置決め自由
図9b ランヤードをEN 354、 EN 355へ収納
図9c 積荷が5 kgを超える場合には取り外す
固定点
過負荷および落下の際の大きな揺れを回避す
るため、 常に確保する作業員のできるだけ真
上に吊り下げ箇所を位置させるようにします。
確保する作業員と固定点をつなぐ固定具は、
可能な限り常にピンと張った状態にします。 ロ
ープが緩まないようにしてください ! 固定点は
必ず、 接続部品を固定する際に強度が低下せ
ず、 また使用の際に損傷しないものを使用しま
す。 鋭利なもの、 突起部、 圧迫により強度が著し
く低下するおそれがあるため、 必要に応じて適
切な素材でカバーします。 固定点および固定
具については、 最大の負荷を想定しておかな
ければなりません。 エネルギーアブソーバー
(EN 355) を使用していても、 墜落阻止力が最
大12 kNになるようにアンカーポイントを設定
する必要があります。 EN 795も参照のこと。
接続部品を使用する場合は、 衝撃吸収装置お
よび固定具を含めて接続部品の長さが合計で
2.0 mを超えないようにしてください。
安全上の注意
本製品を他の器具とあわせて使用する場合、
製品同士の諸要素が安全面でお互いに悪影
響を及ぼし合うおそれがあります。 本製品を他
の救助あるいは落下防止システムの器具と共
に使用する場合、 使用者は使用前に、 使用上の
推奨事項、 注意事項、 指示をよく読み、 それを
遵守する必要があります。 必ず個人用保護装置
(PPE) に関するCEマークが付与された器具の
みを併用し、 高所からの落下に備えてくださ
い。
本製品に初期装備されている部品を改造ある
いは除去した場合、 安全性が損なわれるおそれ
があります。 メーカーが書面で認めない方法に
よって、 本製品を改造したり、 部品を追加したり
といったカスタマイズを行うことはできません。
製品に損傷の兆候がないかご使用の前後に
点検し、 正しく機能し、 使用に適していることを
確認します。 安全性に関して少しでも疑問が残
る場合は、 すぐに装置を処分してください。
警告装置に不具合が生じるような環境で保管
しないでください。 これには、 研磨効果がある、
あるいは強力な物質 (例 : 酸、 アルカリ、 塗料剥
離剤、 オイル、 洗剤) 、 および極端な温度環境や
火花に接触する環境などが含まれます。
また、 鋭利な物質、 湿気、 特に凍結により本製
品の繊維が著しく損傷するおそれがあります。
登山要件 図10b
継続して本製品を使用できる環境温度 (乾燥し
た状態) は約-20° C~+55° Cです。
製品寿命および交換
本製品の製品寿命は、 おもに使用頻度、 使用方
法、 環境要因によって左右されます。
一定の経年化プロセスを経ていない合成繊維
(この場合はポリアミド) でできた製品は、 特
に紫外線の強さや環境要因の影響を強く受け
ます。
最大寿命 最適な保存条件 ( 「保管」 を参照) で
未使用の場合、 14年。
最大寿命 (商用/非商用) 適切に使用し、 擦り切
れている様子がなく 、 最適な保存条件で10年。
PPEに擦り切れの兆候が見られた場合には交
換してください。 例えばウェビングやストラップ
の端に損傷がある場合、 繊維がウェビングから
はみ出ている場合、 縫い目に損傷があったり擦
り切れが見られる場合、 装置が化学薬品と接触
した場合などです。 装置の金属部品に鋭いギ
ザギザや腐食がないか注意してください。 修理
は製造者が説明書で示した手順でのみ行って
ください。
極端な使用の場合 (激しい擦り切れの兆候) 、
例えば墜落で負荷がかかったりまたは損傷が
目に見える場合、 直ちにPPEの使用を止めて製
造者に送るか、 資格のある人に検査および/
または修理を依頼してください。 作業が完了し
たということを表す書面を必ず受け取ってくだ
さい(図13)。
修理は製造者が説明書で示した手順でのみ行
ってください。
検査
最低でも年に一度はメーカー、 資格のある人
物、 あるいは認定を受けた試験機関が製品の
点検を行い、 必要な場合は修理を行う必要が
あります。
そこでは特に製品の識別番号が確認されま
す。
最大寿命の10年間が経過したら、 PPEはそれ以
上使用しないでください。
保管、 輸送とお手入れ
保管 :
輸送コンテナの外で、 低温の乾燥した暗所。 化
学物質に触れないようにしてください (注意 :
電池の酸性物質) 。 何かにぶつかったり、 圧迫
されたり しないように保管してください。
輸送 :
本製品は直射日光、 化学物質、 塵や物理的な損
傷から保護する必要があります。 そのため、 保
護バッグあるいは保管 ・ 輸送用の専用ケース
を使用しなければなりません。
お手入れ 図10aおよび図11
本製品の汚れはぬるま湯で洗い落してく ださい
(必要な場合は中性の洗剤を使用) 。 よくすす
ぎます。 ドライヤーを使用したり暖房の近くに
置いたりせず、 室温で乾かしてください !
通常、 必要な場合はハロゲンを含有した消毒
剤は使用できます。
必要に応じて、 洗浄後に金属パーツのヒンジ
を潤滑します。