7.3 スタティックアライメントの最適化
► スタティックアライメントを最適化するには、装着者に測定装置
の上に立ってもらいます。
► 矢状面では、印が付いたアライメント基準点に対する荷重線を確
認し、必要に応じて調整します(図
► 前額面では、印を付けた箇所(義肢足部、膝継手、上前腸骨棘)
を荷重線が通過しているか確認し、必要に応じて修正します(図
6
ページ 4)。
7.4 試歩行中の最適化
注意
調整と設定
誤った設定や不適切な設定による転倒の危険
► 設定は徐々に変更してください。
► 装着者に、義肢調整の効果について説明してください。
初期設定に戻す
► 工場出荷時の設定から変更されている場合は、試歩行の前に図の
ようにして工場出荷時の設定に戻します(
5 および 6)。
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ページ 6: 徐々に調整、 抵抗を最小に
►
リセットする際は、動作時の膝軸ブレーキ(45°)を徐々に最小
値に設定してから 、あそびを作らないようにして少しずつ戻し
ます 。
荷重ブレーキ機能の設定(
► 図のようにして荷重ブレーキを設定します。
閾値を大きくする – 負荷が高い場合の継手抵抗
→
閾値を少なくする – 負荷が少ない場合の継手抵抗
→
► 徐々に増加(回旋:約 45° – 90°)。
► 希望する効果が得られたら「膝軸ブレーキの設定」に進みます。
114
6
ページ 4)。
7
8
、
10
、ページ 6)
膝軸ブレーキの設定(
► 図のようにして膝軸ブレーキを設定します。
→
→
► あそびを少なくして、動作時の抵抗を徐々に大きくします(回
旋:約 20°)。
► 荷重ブレーキと膝軸ブレーキを設定すると、膝継手が立脚相から
遊脚相へと切り替わり、詰まりがなくなります。
► 注記 摩耗や劣化を防ぐため、遊脚相のコントロールに膝軸ブ
レーキを使用しないでください。
伸展補助の設定(
► 必要に応じて図のようにして伸展補助を設定します。
→
→
► 注意 伸展補助を設定すると、装着者が望むように下腿部分を後ろ
に振ることができ、また、踵接地の際には適切なタイミングで完
全伸展できます。
9
、
ページ
設定の微調整
► 注意 膝継手の各設定は個々に合わせて完全に調整できるわけでは
ありません。装着者にとって快適な設定値に調整できない場合に
は、安全を第一に考えた設定にする必要があります。
► 通常の点検および年次の安全点検を行う際は、義肢の調整具合を
確認してください。
► どのような歩行速度においても、一歩ごとに伸展しない場合に
は、摩擦を弱め、伸展補助の初期抵抗値を大きくしてください。
► 通常の点検および年次の安全点検を行う際は、義足の調整具合を
確認してください。
義肢の動きに変化がないか確認するよう、装着者にお伝えくださ
い。
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ページ 7)
あそびを減らす – 動作時の抵抗が大きくなる
あそびを増やす – 動作時の抵抗が小さくなる
12
ページ 7)
スプリング力が大きくなる
スプリング力が小さくなる