選別 および 公差確認
部品の選別に関して、ND 287 は測定
値と選別の上限、下限を比較し、その
結果をステータス部に色と数値もしく は
< = > の記号を表示します。さらに、ス
イッチ信号出力 X41 から選別結果に対
応した信号が出力されます。公差確認の
ソフトキーにて選別のパラメータ および
選別限界を設定することができます。
選別と公差確認機能は現在表示されて
いる数値に対して常に有効です。その一
方、 連続測定の場合、 最大、 最小の表示、
SPC や 2 軸の計算に対しても有効にする
ことが可能です。
画面固定
素早く 切り替わる画面上の数字を読む代
わりに、画面を固定することが可能です。
測定値は次の数値を呼び出すまで、カウ
ンター内部で計測しております。画面固
定の場合には X41 より計測値の出力 も
しくは ソフトキー " 印刷 " によって固定
することができます。
計測値の出力は加工設定のメニューで
下記の項目が設定できます。
•
同時進行での表示
表示された値は常に計測値と一致して
います。
•
画面固定
画面は固定されますが、常に新しい測
定値が外部へ出力される際に更新され
ます。
•
画面の固定 / 同時進行の切り替え
画面は計測値を外部へ出力中のみ固
定されます。
連続測定
ND 287 では、連続測定最大 10 000 個
までの測定値を保存できます。連続測定
の記録後は、それをすぐに ND 287 で評
価することもエキスポートすることもでき
ます。
連続測定の設定
•
連続測定は
ENTER キー、外部信号 も
しく は サンプリング時間によって行う
ことができます。
•
測定数
•
サンプリング時間
(20 ms ∼ 60 s) また
は 連続計測時間を定義することによっ
て決定します。
連続測定の開始
•
連続測定の開始を押す。
•
X41
へ外部信号を送ることによっても
開始します。
カウンターの電源を落と したり、新
しい連続測定を開始すると、それまでの
保存されたデータは消去されます。
連続計測の終了
•
あらかじめ設定された計測回数に達す
ると自動的に終了します。
•
または、連続測定の終了のキーを押
すことで終了できます。
連続計測の評価
連続計測は統計データ、グラフ もしく は
表の形で表示できます。
計測データの外部出力
エキスポートのソフトキーを押すことで
測定値が転送されます。
最大最小表示
連続計測中に表示選択のソフトキーを押
すことで現在値 (ACTL) から最小値 (MIN)
および 最大値 (MAX) および 最大最小
の差異 (DIFF) の表示に切り替えることが
できます。
SPC 統計的工程管理手法
統計的工程管理において、ND 287 は
1 000 個の測定値を不揮発性メモリ
(FIFO) に保存できます。
SPC の設定
•
サンプル数 および サンプルあたり
データ数
もしこの設定を変更するには不揮
発性メモリ (FIFO) の中を消去する必要
があります。
•
上限値、下限値
( 選別限界と同じく)
および 標準値
•
工程管理図の管理限界
測定値の分布
( 対称性、左側 および
•
右側の限界 )
キー もしく は 外部信号によっ
•
ENTER
て測定値は保存できます。
SPC 値の保存
のためのデータの取得は SPC の
•
SPC
開始ソフトキーにて行います。
機能は SPC の停止キーにて中断
•
SPC
します。その結果、カウンターは他の
機能を使用することができるのです。
•
再度、
SPC の開始を押すと、すでに
定義されたサンプル数の計測を再開し
ます。
•
メッセージラインのサンプルカウンタ
は、現在測定中のサンプル番号、計
測終了した回数、設定した測定回数を
表しています。
新しい SPC の計測を行う前に不揮
発性メモリ (FIFO) の中の古い SPC 値を
削除するために統計の削除キーを押し
て下さい。
SPC の分析
データを測定中に ND 287 は統計デー
タ、直近 30 個のデータのグラフ およ
び 10 個のクラスタ分けされたヒストグラ
ム、X-R、X- σ などの管理図を表示でき
ます。
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