さまざまな設定でコンプレッサーを試してみれば、 その効果を最大限に活かすこ とができるようになるでし ょ う。
コンプレッション回路の特性から、 補正ゲインを上げるとノミナルレベルも上がり、 コンプレッション効果を高めに設定するほど高音
域のヒスノイズが増えますので注意してください。 このノイズは、 コンプレッサー回路から発生したヒスノイズではなく、 ベース信号に
含まれるヒスノイズがさらに増幅されたものです。 しかし、 この種のノイズは何も演奏していないときだけ聞こえるので、 コンプレッシ
ョンを高めに設定する必要があるときは、 無演奏時にフッ トコントローラーを使って コンプレッション効果をオフにするか、 信号をミ
ュートすることで、 ノイズの混入を防止できます。
(17) SEND (センド) 端子 (7 バンドシリーズ)
エフェクターの入力端子に接続する 1/4"出力端子です。
(18) RETURN (リターン) 端子 (7 バンドシリーズ)
エフェクターの出力端子に接続する 1/4"入力端子です。
7バンドシリーズのエフェク トループは、 ユニティゲインで簡単に使用できるシリーズ (直列) 方式のエフェク トループです。 センド端子
とリターン端子の間に使用するエフェクターをつなぐだけで、 信号全体にエフェク トをかけることができます。 演奏中にエフェクター
のオン/オフを切り替えることで、 エフェクターをバイパス状態にすることもできます。
このエフェク トループのノミナルレベルは-10dBV に設定されており、 一般的なエフェクターの大半に対応できます。 エ フェクター側
に独自のレベルコントロールが搭載されている場合は、 システム全体で歪みが生じていないかをよく確認し ながらレベルを設定して
ください。
(19) LOOP (ループ) スイッチ (12 バンドシリーズ)
このスイッチを押すと、 エフェク トループ回路が信号経路に挿入されます。 オン/オフの設定状態はオレンジ色の LED で表示されま
す。 フッ トコントローラーでリモート操作することも可能です。
エフェク トループ用の接続端子は、 すべてリアパネル上に配置されています。 詳細は下記を参照してください。
(20) MUTE ( ミ ュート) スイッチ
このスイッチを押すと、 TUNER 出力端子を除くすべての出力信号 (スピーカー、 ライン、 DI) が消音されます。 ミュートの オン/オフ状
態は OUTPUT LEVEL コントロール上部の赤い LED で表示され、 ミュート機能がオンのときに点滅します。 フッ トコントローラーから操
作することも可能です。
ミュート機能を使えば、 曲間やベースを持ち替えるときに不要なノイズが入るのを防止できます。 TUNER 出力端子にチューナーが接
続されていれば、 他のコントロールには手を触れず無音状態でチューニングが行えます。 また、 ミュート機能が オンの間もレベル表示
LED が利用できます。 無音状態で OUTPUT LEVEL コントロールは変更せずに、 INPUT LEVEL コントロールを調節できるため、 今まで
の設定を忘れてしまう恐れもありません。
(21) OUTPUT LEVEL ( アウ トプッ トレベル) コン トロール
パワーアンプの出力段と LINE OUT 端子に送出する信号レベルを設定します。 アンプに電源を入れるときは、 突然の大音量による聴
覚障害が起きないように、 まずこのコントロールを"0"に設定しておき、 ベースを弾きながらお好みのレベルに なるまでゆっく りと上
げてください。
実際にアンプから出力される音量レベルは、 入力信号のレベルと他のコントロールの設定によって決まります。 このコントロ
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