エラーと トラブルシ ューテ ィ ング
エラーディスプレイ :
粉砆容器がしっかりと固定されていないのにOn/Offスイッチを押した場合、 エ
ラーディスプレイが点滅します。
ショートしたのに On/Off スイッチを押した場合にも、 エラーディスプレイが点
滅します。 エラーディスプレイだけでは、 どちらのエラーが起っているのかは判
断できません。 一般に、 ブレーカーにかかわる場合にはハウジングが熱くなりま
す。
温度と過負荷保護装置 :
A11ベーシックミルには、 オーバーロード保護、 または過熱保護があります。
ブレーカーは、 ミルの温度が適切な範囲内に達した場合、 自動的に戻ります。 オ
ーバーロードの場合には、 ほぼ数秒で戻ります。 もし、 延長した粉砆時間により
多量の熱が発生した場合、 冷ますのに最高30分程かかることがあります。
装置を冷ましている間は、 On/Off スイッチをむやみに繰返して押さないでくだ
さい。 ブレーカーには、 On/Off キーを繰返し押した場合に装置をスタートさせ
ないようにする、 自動ホールド機能があります。
ミルを再スタートできるかどうか確かめるために、 5~10
スイッチを押します。 粉砆容器をセッ トする時に再びエラーディスプレイが点滅
した場合は、 温度が未だ高いことを意味します(最大冷却時間 : 周囲環境温度が
約25℃で30分)。
A11ベーシックの100~115Vバージョンには遮断器が搭載されています。 遮
断器は突如のオーバーロード (モーターブロック) が発生したときに電源を
落とすことができます。 遮断原因が解消された場合 (例 : 投入サイズが大き過
ぎる、 投入量が多すぎる) 、 リセッ トピン遮断器をすぐに再起動することがで
きます。 そのため、 リセッ トピンの細い方をA11ベーシックの裏側 (電源コード
上) にある薄膜グロメッ ト (穴) に挿入しリセッ トする事が出来ます。 ( 図6参照)
トラブルシ ューティ ング
「ミルが動かない。 」
考えられる原因 :
- 電源プラグが正しく接続されていない。
- On/Off スイッチの押し方が足らなかった。
- 粉砆容器がストップ位置までセッ トされていない(On/Off キーを押すとエラー
ディスプレイが点滅する)。
- 前回の作業によってミルが熱くなっている(On/Off キーを押すとエラーディス
プレイが点滅する)。
- 装置の中間部分を分解した後(例えば清掃のため)、 スイッチブロックが完全に
はまっっていない。
- 遮断器の不具合 (100~115Vバージョン限定) 。
解決法 :
- 必要ならば、 電源とプラグをチェックする。
- On/Off スイッチを、 クリック音がするまで押す。
- 遮断器をリセッ トしてください (100~115Vバージョン限定) 。
オン/オフスイッチを押して不具合表示が点灯したとき :
- 粉砕容器を最後まで (カチッの音が聞こえるまで) 回しし、 必要があれば汚
れを取り除いてください。
- スイッチブロックが正常に使用できることをご確認下さい。
- 機器が過熱した場合は、 しばらく間を置いてから再度ご使用ください。
「On/Off スイッチを押した後、 モーターがロックされる、 または、 スタート後しばら
く してミルがオフになる」
分の間隔で、 On/Off
考えられる原因 :
- 粉砆容器に試料が入り過ぎ(充填レベルを超えている)。
- 投入試料サイズが粗すぎる。
- ブレーカーがロックされてショートしている(オーバーロード)。
解決法 :
- On/Off スイッチをはなし、 粉砆容器を取り除く。 試料の断片が、 カッター、 及び
ガードリングに付着している場合、 必ず電源コードを最初に抜いてから、 それ
らを取り除いてください。
適切なサイズに粉砆された試料を使用してください。
-
どんな場合にも、 最大充填レベルを超えないようにしてください。
-
硬い、 または切れにくい試料の場合、 最大充填レベルを50%に減らしてくださ
-
い。
- モーター遮断器に不具合が発生した場合、 後部のスイッチがオフになるまで
待ってください。
- 遮断器 (100~115Vバージョン) の再起動に関しては、 ピンを用いて復帰させ
る事ができます。
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